顧問先の企業様への
インタビュー紹介

クラヴマガ・ジャパン
株式会社

執行役員 
大塚 則志 様

Qクラヴマガがどのようなものなのかを教えていただけますか。

大塚様
クラヴマガというのは、もともとイスラエル軍で開発された戦闘術で、人間の条件反射や体の構造などを基に合理的に作られているので、老若男女誰でも身に着けることができるもので、例えば、習得に長い年月を要するような他の競技や格闘技に比べて速いスピードで、どんどん習得することが出来ることが特徴になっています。

Q日本の空手や合気道と何が違うのでしょうか。

大塚様
空手や合気道は基本的に決められたルールの中で一対一で戦うものですが、クラヴマガは一対一や開始の合図に合わせて戦いがスタートする状況に限定しておらず、相手が道具を持っている、いきなり後ろから襲われる、体を急につかまれるというような、実際に起こりうるシチュエーションを想定して、日々実戦的なトレーニングを行います。これが、競技としての他の格闘技と、実戦を想定して行うクラヴマガの大きな違いとなっています。
もう一つの大きな違いとしては、技術としてはキックボクシング等と同じようなキックやパンチの要素も含んでおりますが、あくまで護身術ですので、まず相手の攻撃を防ぎ、相手に打撃を与えて相手の動きを止め、その場から離脱するという一連の流れで成り立っているということがあります。

Qクラヴマガにルールや技はあるのですか。

木村様
クラヴマガの最も大きくて大切なルールは、安全に家に帰ることです。それが最大のルールであり、そのルールを守るためならば、他の競技では禁止とされている目つぶしや、噛みつきなども許されており、禁止されていません。あらゆる手を使っても攻撃を防ぎ、無事に家に帰ります。そして、大前提として、攻撃は護身術として自分の身を守るためのものでなくてはなりません。

Q相手が道具を持ち武装していても、自分は素手で戦うのですか。

大塚様
日常から凶器を携帯して生活していないという前提なので、クラヴマガの基本は素手で戦うということになっています。

Qイスラエル軍で開発されたのはイスラエルの独立前ですか。

大塚様
イスラエルの独立戦争を挟み、イスラエル建国ののちに開発された格闘術です。イスラエルは古来の武術がなかったため、ユダヤ人のイミ・リヒテンフェルドという人物により、様々な格闘技、武術の良いところを研究し、理論的に構築させ、クラヴマガを開発したというのが生い立ちであります。

Q現在のイスラエルでは、軍隊での訓練で取り入れられたり、子供たちに教えられたりなど普及しているのですか。

大塚様
まず、軍隊では基本戦闘技術になっており、イスラエルでは兵役制度があるため、全国民にとって身近なものであります。現地の人に聞くと、町のいたるところにクラヴマガの道場があり、子供から大人まで習っているそうです。
また、アメリカでも非常に人気があり、FBIやSWAT等の様々な法執行機関で採用され、メキシコやヨーロッパ各国でも注目され、広まっています。

Q日本のクラヴマガは松元國士さんにより広まったそうですが、どういった経緯で日本に根付いたのですか。

大塚様
松元國士がアメリカ留学していた1998年にクラヴマガに出会い、アジア人初のインストラクター資格を取得し、日本に持ち帰ったというのが最初となっております。
当時、クラヴマガを実際に教えられる日本人は松元が初でしたため、大変注目を浴び、急速に日本に広まりました。現在は、クラヴマガ・ジャパンを中心に知名度及びクラヴマガ人口も増加しております。

Qクラヴマガ・ジャパンでクラヴマガを習っている方々は主にどのような目標を持って日々トレーニングされているのですか。

大塚様
日々の生活の中で、不安を感じたり、ニュースなどで危険な事件、事故を目にしたりして、そのような場面で自分の身を自分自身で守るために、護身術習得を目的とされる方がほとんどです。

Qクラヴマガには段や帯などの階級制度はありますか。

大塚様
ベルト制度というものがあり、空手や柔道の帯に近く、ホワイト、イエロー、オレンジ、グリーン、ブルー、ブラウン、ブラックというようにベルトの色によって階級が分かれております。なので、受講生の皆様は、より上の階級のベルト取得を目的として、日々トレーニングしております。

Qクラヴマガでは試合を行ったりするのですか。

大塚様
クラヴマガは、試合を行い、勝ち負けを決める競技ではありません。そのかわり、ベルトテストというものがあり、習得したテクニックの披露の場となっています。グアムなどの海外でキャンプを行ったり、友好団体であるクラヴマガ・ワールドワイドの海外のジムに出向き、練習をしたり、同じように海外のメンバーが来日し、交流を図ることもございます。

Q栗林総合法律事務所がクラヴマガ・ジャパンの顧問弁護士となった経緯をお聞かせください。

大塚様
2012年頃に、弊社が分裂するという問題が起き、その際に法的な観点でアドバイスをいただきたいということで、栗林先生に依頼を行い、その結果私たちが望む形での収束となり、クラヴマガ・ジャパンのその後の発展にお力添えをいただきました。

Q顧問弁護士として契約し、10年ほど経ちますが、その後はどのような問題解決を相談していますか。

大塚様
クラヴマガ・ジャパンは、現在東京・大阪・名古屋にジムを設け、1000人ほどのメンバー様にご登録いただいております。会社自体はそこまで大きくはありませんが、内部の問題というのは、常に起こりうるものであり、そういったときに法律的な観点で、的確にアドバイスを頂いています。また、入会や退会規約等は、メンバー様との間を結ぶ重要なものであり、揉め事を避けるためにも常に気を配り、栗林先生にもご指導いただいております。

Q今後のクラヴマガ・ジャパンはどのような方向で発展していきたいとお考えですか。

大塚様
クラヴマガは、技術を習得することによって、自信を持って、安全に日々の生活を送ることができようになる、非常に良いものなので、これをより多くの方に広めて、世の中の役にたつようにしていきたいと思っております。

会社概要

社名 クラヴマガ・ジャパン株式会社(KRAV MAGA JAPAN LIMITED)
URL https://www.kravmaga.co.jp/
設立 2004年1月27日
代表 代表取締役 松元 恵
資本金 10,000,000円
事業内容 軍式護身術「クラヴマガ」のスクールの運営、セキュリティ機関等への個別指導・インストラクターの育成・認定、ベルト(段位)の認定、セミナーの開催、関連スポーツグッズ等の製造・販売、書籍・ビデオ等の制作・販売