• 2020.09.01
  • 一般企業法務

法令の適用に関する各種メモランダムの作成

メモランダムの作成

メモランダムは、法律の適用に関する意見を弁護士が文書にまとめたものです。リーガルオピニオンとメモランダムのどちらのタイトルを使うかについて明確な区別はありません。どちらも法令の解釈についての弁護士の意見ですので、二義的解釈の余地のない程度に結論を述べる必要があります。リーガルオピニオンは、定型の型にはまった様式で書くことが多いのに対して、メモランダムはフォーマットよりもその内容を重視し、弁護士の考えを型にとらわれずに、自由に表現しようとする点に差異があると言えます。

損害賠償請求権の有無に関するメモランダム

国際訴訟の案件(請求金額は約100億円)で、日本企業が外国企業に対して不法行為による損害賠償請求権を有するかどうか、海外において訴訟提起した場合に勝訴の見込みはあるかについて質問があり、関係資料を調査の上、メモランダムを作成しました。メモランダムの内容は、実体法上、損害賠償請求権が存在するかどうかと、時効を含め、海外での訴訟提起に支障となるものがないかどうかについての手続き上の問題が含まれます。メモランダムの作成においては、数百ページに及ぶ英語での契約書や関係書類を精読し、その内容を分析しています。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
日本語でのメモランダムの作成 330万円

 

アメリカの裁判所に提出する法律意見書

ニューヨークの裁判所における訴訟(訴訟物の価額30億円)で日本の法令の解釈が問題となる事件がありました。当方は原告の立場に立って意見書(英文)を作成しました。被告の側からも、被告の立場に立った意見書が裁判所に提出されています。最終的にはニューヨーク州の裁判所が私どもの提出した意見書を採用して決定を書いていただけました。日本の法令に関する解釈になりますので、エキスパート・ウィットネス(Expert Witness)としての立場出の意見になります。なお、ニューヨークの裁判所に提出する意見書は一定のフォーマリティがありますので、その型にはまった形で作成する必要があります。例えばページ数は20ページまでと決められていますので、記載内容については取捨選択をし、できるだけコンパクトにまとめる必要があります。また、公証人による認証を受ける必要があります。裁判所に提出する証拠について、一定の様式で作成し、公証人の認証を得る必要があるのは、シンガポールの訴訟などでも同様です。提出する先の国ごとに違いがありますので、提出方法についても確認しておく必要があります。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
英語での意見書(メモランダム)作成 330万円

 

競業避止契約の有効性と競合会社に就職した社員への対処方法

退職した会社の従業員が競合会社に就職した事案で、退職後の競業避止を定めた契約書の有効性についてのメモランダムを作成しました。また、メモランダムの中には、仮処分や不正競争防止法による対応など、裁判上及び裁判外での対応方法についても触れています。なお、本件は依頼者が外国企業であったことから日本語と英語で作成しています。また、管轄や準拠法についても検討を加えています。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
日本語と英語でのメモランダムの作成 22万円

 

外国企業が日本で商品を販売する際の規制についての意見書

外国企業が日本で商品を販売する場合に、事前に日本の政府からの許認可を得ておく必要があるかどうか、事前届け出などが必要かどうかについてのメモランダムを作成しました。また、業界団体におけるガイドラインや、景表法の問題、日本への輸出を行う際の規制についても検討しています。依頼者が外国企業であることから、メモランダムは英語で作成しています。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
英語でのメモランダムの作成 55万円

 

金融商品取引法による規制についてのメモランダムの作成

不動産投資信託への投資に関する出資法及び金融商品取引法上の規制についてのメモランダムを作成しました。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
日本語でのメモランダムの作成 33万円

 

ビジネス上のリスクについてのメモランダムの作成

ある上場会社が大規模プロジェクトを意図して多額の投資を行っていました。用地の買収を含め、各種の契約がすでに締結されており、また契約締結交渉中の状況にありました。ところが会社の都合により当該プロジェクトを取りやめ、事業から撤退を行うことになりました。会社からは、もし事業を撤退し、契約を解除した場合、最大どの程度の損害賠償義務を負うことになるのかについての意見を求められました。当事務所では、各種の契約書の内容を分析し、最大限となる損害金を集計してメモランダムにまとめていきました。

弁護士報酬(消費税込)

作成した書類の種類 弁護士報酬
日本語でのメモランダムの作成 88万円

 

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